Trivial Technologyゲーム紹介(10) ラミー500(Rummy500、500ラミー)

(注・日付捏造してます。実際は8月18日に書いた記事です)



https://itunes.apple.com/jp/app/rummy-500/id963024820?mt=8 (無料版のみ)
(当方、iPadは持っていますが、iPhoneは持っていません。iPadだけでプレイしてのレビューになりますので、あらかじめご了承ください)


 「ラミー500」(500ラミーとも)はラミー系のゲームです。参考サイトによれば3人以上でも遊べるようですが、このアプリでは(今のところ)2人プレイにのみ対応しています。
 このゲームで特徴的なのが、「役を公開して点数を稼ぐ」という要素。
 メルドのためにワザと手札を増やすという戦法をとることも可能で、「手札を減らす」ことを第一目標とする一般的なラミー(ジン・ラミー、セブンブリッジ等)とは一線を画すゲームです。

◎ルール

・このゲームは、ジョーカー2枚を含めた、54枚のカードでプレイします。


・最初に、両者に13枚ずつ手札が配られ、捨て札置き場にカードが1枚置かれます。


・各プレイヤーは交互にプレイし、自分の番が来たら、以下のカードのいずれかを引き、可能なら「メルド」か「レイオフ」を行います。

  1. 山札の一番上のカード
  2. 捨て札の一番上のカード
  3. 捨て札の一番上以外のカード

 3についてはいくつか制限があるので、詳しくは後述します。

○メルド

 以下のような役ができた場合は、それを手札から場に出すことができます。

  • セット 同じ数字(文字)のカードが3枚もしくは4枚揃っている。麻雀で言うところの刻子槓子
  • ラン  同じマークの数字が3枚以上連続している。麻雀で言うところの順子。
     Jは11、Qは12、Kは13として扱い、Aは1もしくは14として扱う。
    (A→2→3や、Q→K→Aという繋ぎ方はできるが、K→A→2という繋ぎ方はできない)


・ジョーカーはどんなカードの代わりとしても使えます。
 その際、「このジョーカーは何のカードの代わりに使うのか」を宣言します。


・メルドしたら、役を構成しているカードに応じて点数を獲得します。

  • ジョーカー:15点
  • A:15点
  • J・Q・K:10点
  • 2〜10:書かれている数字に等しい点数
レイオフ

 自分、もしくは相手が公開している役に、自分の手札をくっつけることを「レイオフ」と言います。
(セブンブリッジと違って、メルドしている役がなくてもレイオフはできます)
 レイオフした場合も、レイオフしたカードに応じた点数を獲得できます。


・メルド、レイオフが終わったら、いらないカードを1枚捨て、自分の番を終了します。
 なお、捨て札の一番上のカードを引いた場合は、そのカードをすぐに捨てることはできません。*1

○「捨て札の一番上以外のカードを引く」


 カードを引く際、以下の条件のもと、捨て札の一番上以外のカードを指定して引くことができます。

  • 指定したカードを使って、即座にメルドかレイオフをする。
    (「一緒に引いたカードを使えばメルドできる」という場合でも可)*2
  • 指定したカードの上に乗っているカードも、全部一緒に引く

 これをすることで一気に手札が増えることになりますが、それが良いことなのか悪いことなのかは、状況次第です。

○ラウンド終了

・どちらかの手札がなくなるか、山札がなくなったら、そのラウンドは終了です。
 手札が残っているプレイヤーは、残っている手札の点数の分だけ減点されてしまいます。(この結果、ラウンド開始前よりも点数が減ってしまうことも有る)
 減点が終わったら、先手・後手を交代して、次のラウンドに進みます。


・ラウンド終了時点で、どちらかの点数が500点に達していたら、ゲーム終了です。
 点数が高い方が勝者となります。

◎感想

 ジンラミーやセブンブリッジでは「点数の高いカードは早めに処分する」というのが定石です。このゲームでも高得点のカードを持っていると大減点の危険がありますが、反面、高得点の役を作るチャンスでもあります。この辺りのリスクとメリットを天秤にかけた判断が重要なのでしょう。
 「高得点のために故意に手札を増やす」というハイリスク・ハイリターンな戦法を取ることも可能で、場合によっては「1ラウンドで獲得した点数が200点を越える」などという豪快な展開も有り得ます。
 「ラミー=早く上がるゲーム」という固定観念を崩してくれたゲームです。
 現在は無料版のみの公開ですが、将来はオンライン対戦に対応した有料版が出るのでしょうか。


参考:http://homepage2.nifty.com/cardgame/500rummy.html



追記(2015-08-18)
 ついさっきアップデートがあって、「3人プレイ・チーム戦・エキスパートレベル追加」との事だったのですが……、
どうやら追加要素解禁には「コイン」なるものが必要みたいです。
 コインはプレイを重ねることでもちょっとずつ貯まりますが、基本的には課金して買うものである模様。
 全要素解禁には1200コイン(≒1200円)必要。さてどうしたものか。

*1:2015-08-20追記 『そのカードを捨てれば手札が全部無くなる』という状況の場合は、例外的に捨てられる模様

*2:たとえば、捨て札にJが3枚ある場合、一番下のJを指定して引き、一緒に引いた他の2枚と組み合わせてメルドする、ということもできる。