女子中学生のランドセル姿
- 作者: つのだじろう
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 1973/12/01
- メディア: コミック
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読むと未来の出来事(それも幽霊やUMAなど怪奇現象がらみの事件)が見えるが、読むたびに寿命が100日縮む「恐怖新聞」を、半強制的に読まされ続ける中学生の話。
さすがつのだ御大だけあって、恐怖シーンに迫力がある。加えて情け容赦のないストーリー展開。被害者が助からないのはザラで、時にはレギュラーキャラすらあっさり死ぬ。
それでいて、あんまりと言えばあんまりなご都合主義や、当たり前のように登場する電波キャラ・電波理論、主人公受難シーンの理不尽っぷりなど、豊富に用意されたツッコミどころもポイント高。(そう、内容にツッコミ入れて楽しむというのも、ひとつの漫画の味わい方だと思うのですよ)
読むのをやめようと思ってもやめられず、気が付いたら全巻購入して読破。救いのない悲惨な結末に数分間放心してしまったのでした。さすがだ、つのだじろう。
でも、UFOがらみのエピソードは中途半端な印象。*1。結局何だったんだよ、エリナ松岡って。
ところで、この頃(70年代)の中学生って、ランドセル背負って通学してた人も多かったのでしょうか? 指定の制服があるにもかかわらず私服な人は多かったみたいですが。
六巻の終わりの方で女子中学生がランドセル背負って下校してるんですが、頭身高めの若干色気ある女の子が野暮ったい私服+ランドセルというのは、なんかイメクラコスプレちっくで不思議な印象を受けました。
*1:この宇宙人やUFO関係の話を改めて書き直したのが「メギドの火」か。(ISBN:4884758897)