Trivial Technologyゲーム紹介(1) スパイト・アンド・マリス(Spite and Malice)

(注・日付捏造してます。実際は8月13日に書いた記事です)



https://itunes.apple.com/jp/app/spite-malice-free/id336580901?mt=8 (無料版)
https://itunes.apple.com/jp/app/spite-malice/id302981385?mt=8 (有料版)
(当方、iPadは持っていますが、iPhoneは持っていません。iPadだけでプレイしてのレビューになりますので、あらかじめご了承ください)


 「コンペティティブ・ソリティア」と呼ばれるジャンルのゲームです。
 コンペティティブ・ソリティアというのは、ソリティア(一人用のゲーム)を対戦ゲームとしてアレンジしたもので、この「スパイト・アンド・マリス」は「サー・トミー(『ニューメリカ』『昔の一人遊び』とも)」というソリティアが元になっているようです。
(サー・トミーは日本ではあまり有名ではないのですが、『カルキュレーション』というゲームがそれに近いものがあります)
 マテル社はSkip-Boというカードゲームを出しているそうですが、どうやらこの「スパイト・アンド・マリス」をアレンジしたもののようです。そういえば、同じマテル社のUNOも「アメリカン・ページワン」というトランプゲームをアレンジしたものでした。

○概要


 このゲームは2人で遊ぶゲームで、お互いかわりばんこに、「台札置き場」にカードを出し合います。
 両者に用意された「物置」にある20枚のカードを、先に全部消化できた方が、勝ちになります。

○カード

 2組104枚のトランプを使用します。
 Aは1、Jは11、Qは12として扱います。Kはどんなカードの代わりにもなる特殊なカードです(K=13ではありません)。
 マークは関係ありません。

○ルール

・「自分のターン→相手のターン→自分のターン→……」という風に、二人交互に行動します。


・自分のターンが回ってきたら、まず、手札が5枚になるように山からカードを引きます。
 その後は、以下の3種類の行動を、好きなだけ行うことができます。
(いずれも強制ではありません。『できるけれど作戦上敢えてやらない』というのも有りですし、一切何も行動しなくても構いません)

  1. 手札を台札置き場に移動させる
  2. 捨て札を台札置き場に移動させる
  3. 物置のカードを台札置き場に移動させる


・台札置き場には、次のルールでカードを置きます。

  • 何もない台札置き場にはAを出すことができる。
  • その後は、数字が1ずつ増えるようにカードを重ねてゆく。
  • Kはどんなカードの代わりとしても使うことができる。
  • Qまでカードを重ねたら、重なり合った12枚のカードは取り除かれる


・途中で手札がなくなったら、新たに山から5枚カードを引きます。


・やりたい行動が全て終わったら、手札の中から1枚を選び、いずれかの捨て札置き場に捨てて、ターンを終了します。


・以上を両者交互に繰り返し、先に「物置」のカードを全て使い切った方が勝者となります。

○その他

 取り除かれた台札は山札に戻るようですが、このアプリではどのタイミングで戻っているのか、よくわかりません。(一般的なルールでは、『山札がある程度減ったら、取り除かれた台札を山に戻し、シャッフルする』ということになっています)
 また、プレイ内容次第では「台札が一つも完成しないまま山札が無くなる」という展開もあり得る筈ですが、その場合はどういう処理になるのか、いまだそういうケースに遭遇したことがないので、これまたよくわかりません。
(Trivial製ではないAndroidアプリでは、引き分けでゲーム終了になっていました)

○感想

 簡単なルールでお手軽に遊べるゲームですが、そこそこ戦略性も高く、今回買った8本セットの中ではお気に入りです。
 ただコンピュータは、最高レベルにしてもあまり強くありません。「どうしようもないくらいバカ」というわけではないのですが、時折「こちらの物置に6があるのに、嬉々として3・4・5と出して、そこで止めてしまう」などというトンチンカンな行動をしてきたりします。
 幸いマッチング相手は見つかりやすい部類なので、CPU相手では物足りない場合は、対人戦に挑戦してみるのも良いでしょう。(有料版でないと対人戦はできませんが)


参考:https://sites.google.com/site/tambourinedc/cards/spiteandmalice